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社労士資格の勉強開始前に「衛生管理者」の取得をおすすめする理由

社労士

社労士の勉強を始めるつもりだけど、法律の硬い表現に慣れるのが難しそう、膨大な試験範囲をこなせるか心配、そもそも何だか上手くいく気がしない、など迷いがありませんか?

この先をお読みいただければ、そのような思いをされている方々が目から鱗、衛生管理者の取得をきっかけにする利点を知ることが出来ると思います。

私は「社労士」資格を取得している人事担当者です。

ここでは、なぜ社労士の勉強前に、衛生管理者の資格の勉強を始めるべきなのかを、私の経験から紹介します。

自分が資格を取得した未来をイメージしながら、前を向いて進んでいきましょう!

なぜ社労士資格の前に「衛生管理者」なの?

これを読まれる多くの方が、

社労士の資格を目指してるのに、何でまた衛生管理者なの

そんな回り道している暇ないんだけどな

と思われているでしょう。これから順番に説明をしていきます。

そもそも衛生管理者って

衛生管理者は、労働安全衛生法に定められた国家資格の1つ。ざっくり言うと以下の感じです。

衛生管理者って
  • 職場における労働者の健康障害を防止するためのキーマン
  • 常時50人以上労働者がいる事業場には選任が必要
  • 選任は誰でも良いという訳ではなく資格が必要
  • 業種により「第一種衛生管理者」「第二種衛生管理者」がある

詳しくは、厚生労働省の説明をご覧ください。

衛生管理者の試験概要、範囲

これもざっくり概要を以下に記載します。詳細は各都道府県の労働局HPから確認が出来ますので、参照してみてください。

  • 試験場所・日程は地域により異なるが、おおむね毎週実施
  • 試験時間は3時間
  • 回答はマークシート選択形式
  • 問題数は第一種で44問、第二種で30問
  • 60%以上取れていれば合格と言われる
  • 課目は「関係法令」「労働衛生」「労働生理」
  • 関係法令には、労働安全衛生法や労働基準法などがある

参考までに関東にお住まいであれば、千葉県市原市にある関東安全衛生技術センターが受験会場となります(私もそこへ行きました)。

また、受験資格(最終学歴と労働衛生の実務経験年数によって変わります)というものが定められていますが、これは会社が証明してくれると思います。念のため、ご自身の会社にご相談ください。

なお、第一種と第二種の違いですが、第二種では試験範囲から「有害物質に係るものを除く」となるため少々勉強が軽くなります。が、それほど負担になるものではないので、私は汎用的な第一種で取得することをおすすめします。

まろん
まろん

第二種は有害物質に係るものが試験範囲外だよ

第一種だと「ジクロルベンジジン」とか舌を噛みそうな有害物質の名前を覚えたよ!

社労士と衛生管理者との関連性

ここからが本題です。

察しの良い方ならばお気づきと思いますが、先ほどから何度か出てきた「労働安全衛生法」や「労働基準法」。これって社労士の試験範囲にもある法律です。

社労士の試験範囲は多くの法律を網羅しています。

その法律は、その独特な言い回しに慣れるまでは取っつきにくいものですが、衛生管理者の資格の勉強をすることで、法律を噛み砕いて読むという経験が出来ます。

また、衛生管理者の勉強で覚えたことが、そのまま社労士でも、労働安全衛生法や労働基準法のテキスト中に出てくるので、何だか得した気分になります。「ああ、これ知ってるやつ」というのがいくつも出てくるということです。

そして極めつけは、通常、社労士を勉強する際は、最初に「労働基準法」、次に「労働安全衛生法」の順番で手を付けると思いますが、この最初の2つの法律を既に掻い摘んで学んだことになります。

つまり、膨大な試験範囲となる社労士の勉強が非常に頭に入りやすくなり、好スタートを切ることが出来るのです。

自信につながる

合格できるという自信、これも大きい。社労士を目指すという方にとっては、ハッキリ言って衛生管理者の資格は簡単だと思います。

これは私の私見ですが、そもそも衛生管理者の受験をする人の多くは、会社から必要に迫られて受験するように指示をされた人が多いと推測します(法定で必要な資格のため、逆に言うと難しくないとも言える)。

受験の際に試験会場に現れる他の方々の様子を見てもらえれば分かりますが、自分の方が圧倒的にモチベーションが高いことに気がつきます。

試験会場にいる他の皆さんは、試験時間中に退出が認められると、早々にさっさと帰ってしまう人の多いこと多いこと。ダメとは言いませんが「もっとケアレスミスとか確認しなくていいの?」って感じです。

ここに入ったら自分は負けようがない、絶対に合格だなと感じるはずですし、「一生懸命やれば余裕で出来るもんだ」という自信が芽生えるはずです。

通信教育の進め方を理解できる

衛生管理者の資格は独学でも取得可能だと思いますが、通信講座を利用して勉強することも検討したいところです。

なぜならば、通信講座で準備された勉強の流れに沿いながら対応することで、通信教育の勉強のしやすさを実感できるからです。

社労士の資格の勉強の際にも同じ通信講座を受講すれば、既に進め方や取り組むための感覚が理解できているため、非常にスムーズなスタートを切ることができるはずです。

まろん
まろん

衛生管理者も社労士も、ユーキャンで合格できたよ

最初に衛生管理者を学んで良かった!

まとめ

私が強調したいことを以下にまとめます。

  • 衛生管理者の資格は、労働安全衛生法が母体にあるため、社労士の勉強との関連性が高い
  • 衛生管理者はそれ程難しくないため、合格できるという成功体験を得られる
  • 通信教育の進め方を理解でき、社労士資格を目指す方のステップに持ってこい

衛生管理者の資格は、そもそも会社にとって必要なもの。

衛生管理者資格を取得することは、それだけで十分に意義のあることなのですが、これを社労士の勉強へのステップとしてみてはいかがでしょうか。

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