社労士の勉強を始めるつもりだけど順調にやっていけるか不安だ、既に勉強を始めたけど分かり易いところと分かり辛いところの差が激しいな、イマイチ分からないから先に進めないや、など思っていませんか?
この先をお読みいただければ、そのような思いをされている方々が、どのように勉強すればいいのか気持ちの整理ができると思います。
私は「社労士」資格を取得している人事担当者です。
ここでは「社労士の合格が難しくなる残念な考え方」について、私の見解を交えながら、皆さんが理解しやすい内容となっています。
自分が資格を取得した未来をイメージしながら、前を向いて進んでいきましょう!
社労士の合格を難しくする残念な考え方の特徴3選
これは社労士の資格を取得することを前提とした勉強だということを、ハッキリと認識しておくべきです。資格の取得が目的ですから、今の段階で、独立開業してプロの社労士として活動を行うことを視野に入れてはいけません。
プロとしてお客様の前で対応する社労士ではないのですから、ハッキリと理解できていなくても問題ないのです。試験の合格基準を満たしさえすればいいと思いましょう。
完璧に覚えようとしてしまう
この認識を履き違えてしまうと、勉強が先に進みません。
多くの人が労働基準法から勉強を始めると思いますが、「労基法を完璧に覚えてから安衛法に移ろう」と考えるのは止めましょう。覚えなければいけない範囲がとても広いので「労基法→安衛法→労災法・・・」と、どんどん先に進んでいかなければいけません。
また、拘り過ぎるのも良くないです。「この分野は面白いから」と他の分野以上に時間をかけてしまうのは、社労士として独立して専門分野として活動するときにしましょう。
私の経験上、どんなに頑張って一通り学習を終えても、2ターン目の復習の際には自分が思ったよりも知識が身についていないものです。
「1つを完璧に理解してから」ではなく「回転を上げて先に進む」
理解が出来ないと思い込んでしまう
上記の逆で、どうしても分からない、頭に入らないなど、覚えられないから先に進めないということもあるかもしれません。躓きは誰にでもありますので、こんなときも先に進んでしまった方が良いです。
実は私も、雇用保険法がどうも覚えが悪く、時間が掛かってしまいました。当時は無理やり頭に詰め込んだものですが、そのうち何とかなるというくらいの気持ちでイイと思います。
ちなみに資格の大原さんが、雇用保険の苦手克服の記事を出していましたので、参考にしてみてください。→【社労士】雇用保険法が苦手な原因はコレ【攻略法】
「分かるまで理解してから」ではなく「回転を上げて先に進む」
苦手分野を作ってしまう
社労士試験は足切り基準があり、「択一式」は科目ごとに満点の40%以上、「選択式」は60%以上の正解が必要と言われています。
でもこの数字って、恐れるほどではないと思いませんか?
「選択式」は時の運のような部分がちょっとあると思いますが、逆に言うと「択一式」は半分以下でも合格基準を満たせるということです。
何か1つの分野を変に避けるようなことをせず、まんべんなく学習することで40%以上は取れるはずです。「最低でも半分くらい取ってやる」くらいの気持ちでやっていきましょう。
そんなこと言われても
何の解決にもなってませんよ!
そうだよね
でも、そもそも苦手分野ってどんなことだろう?
社労士試験で取り扱う法律は、以下のように密接に絡み合っている部分が多いです。
- 労基法と安衛法はもとは同じ法律
- 厚生年金保険法と国民年金法は建て付けが異なるだけ
- 労災保険法、雇用保険法、労働保険徴収法はそれぞれで絡み合っている
- 健康保険法と厚生年金保険法は捉え方が一緒の部分が多い
この中に「刑事訴訟法」とか「独占禁止法」にような何の関連もない法律があれば、その分野は苦手となるかもしれませんが、こと社労士の法律範囲ではそれぞれに関連がありますので、特定の分野だけ苦手ってことがあるようならは、それは絡み合う他の分野も同様にまだ理解不足のはずです。
もし苦手と思うならば、その周辺をまんべんなく勉強して関連性を結合させて、理解するようにしましょう。
でもあえて言えば、健康保険法は個別なところがあるかもですが、これは得意な人の方が多いでしょうから。
「苦手分野」は本来なく、他の分野もまだ理解不足と考える
まとめ
いかがでしたでしょうか。結局は自分の気の持ちようで勉強の進捗を妨げてしまっているのです。これは考え方次第で何とでもなります。
- 「1つを完璧に理解してから」ではなく「回転を上げて先に進む」
- 「分かるまで理解してから」ではなく「回転を上げて先に進む」
- 「苦手分野」は本来なく、他の分野もまだ理解不足と考える
とにかく止まらずに、どんどん前に進んで回転を上げていき、繰り返し学習をすることです。
陰ながら応援しています!
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